男性から女性に移行するためには、女性ホルモンを接種したり、髪の毛を伸ばしたり、上手にメイクをしたりと多くの方は見た目の移行から行っていきます。しかし、ホルモン治療をすることでガラリと変われる人は多くはありません。
例にもれず、私もそうでした。
当時私は、早く女性になりたい一心で、ミニスカートやヒールを履こうとして、現在の夫にこう言われました。
「今の状態でスカートを履くなら一緒に外出できない」
唯一自分の味方だと思っていた愛する人にそんな酷い言葉をかけられるとは思ってもおらず打ちのめされてしまいました。
悔しいと言う気持ちをバネに、未完全ではありましたが、ぎりぎり女性に見えるパス度になるまでは、過度な女性装は避け、たった一人で、女性に見える振舞いや声の女性化の訓練を重ねました。
その結果、自身が元男性という事を明かさず、女性として就職することができ、女性としてのキャリアを積むための転職も複数成功しました。
埋没後に飛び込んだ未知の女性社会。
私がそこで習得した、一般的な女性としての立ち振る舞いや、女性同士の距離感覚のスキルは、当事者のお力になれると確信し、この事業を立ち上げました。
現在の状況を正しく理解して、なりたい自分に近づくための見た目改善のレッスン、女声のレッスン、立ち振る舞いレッスンを行っています。